2018年4月16日月曜日

上海のレジレスコンビニ「猿便利」で買い物する!

昨年から雨後のタケノコのように乱立する上海の新型コンビニ。箱の中に閉じ込められて買うIDタグ決済型からカメラと重量センサーで構える上海版Amazon GO(簡24)など多彩だが、現実的に面白そうなのはレジレスで客自らスマホ会計する「猩(猿)便利」モデル。
そこで実際の買い物までやってみた(2018年4月14日(土))!

やって来ました猿便利 长宁路店

買い物の流れ
<必要なもの>
  • スマホ
  • 「猩(猿)便利」アプリ
  • アリペイか、WeChatPay決済
WeChatのチャットは日本人も利用出来るが、Payの決済アカウントを日本人が使うには少々準備が要る。この辺りのブログに詳しいので参照して進めて下さい
  • 中国の携帯電話番号
こいつが無いと猿便利アプリとWeChatPayを紐付け出来ない。日本から持って行ったSIMカードは迂闊にもデータ通信専用だったので、南京東路から外灘(バンド)方面へ行く途中の四川中路に有った雑貨屋で200RMB分使えるSIMを買い、連れて行かれた並びの中国联通ショップでパスポートを出し顔写真を撮られてめでたく開通した。携帯番号と顔認識、中国人の信用はこの2つだ。今回はこのSIMを以前海外出張時に使っていた台湾NOKIAガラケーに挿し込んで使った(SMSさえ届けばどんな機種でも良い)
持って行ったお陰で役立った20年物のNOKIAガラケー。台湾で買ったのでキーボードがボポモフォだ
無人店舗ではない
猿便利はレジカウンターとレジが無いだけで従業員は居るコンビニ。中華まんやおでんなどFF調理もしている。店員がやるその他の仕事は商品補充と掃除。
猿便利は猿でも買えるコンビニ、ではなくて猿でも店員が出来るコンビニのことらしい。
(店員にカネを扱わせないというのはメリットが大きい)
お客は店内を商品スキャンしながら買い歩き、買い物袋にも自分で入れてアリペイかWeChatPayで決済(支払い)する。その後アプリから支払い証明QRコードが表示されるのでそれをドア脇に有るセルフチェックアウト機にかざす。これで終わり

準備編
① WeChatPayを有効にする
② 残高。中国の銀行口座を持たないとチャージ出来ない
③ WeChatPayから60RMBを猿マネー(?)へ移しておくだけで5RMB貰える
買ってみよう!
④ 猿便利アプリのトップページ。まずどこの店に居るかを店内のQRコードをかざして特定する。多分個店ごとの店頭在庫に応じた買い物をさせようとの狙いだろうが、まだ機能していない
⑤ 店内を歩きながら買うもののバーコード(EANコード)または棚札のQRコードをスキャンする。カートに溜まっていく。商品リストからも選べるが前述のように在庫とリンクしていないので、店頭に無いものも買えてしまう。tanakabuchoは現に無いものを買ってしまい、返品手続きを店員にして貰った。まだそう言う「未完成品」ですが中国だとこれが市場に出ちゃう
⑥ 飲料を選んだ
⑦ 金額は2RMBです
⑧ 何で払いますか? 1) 猿マネー 2) WeChatPay 3) アリペイ。今日は猿マネーを選択
⑨ 支払い成功
⑩ 表示されたQRコードを猿の足元のスキャナーにかざし同時に顔認識をして退店する。顔認識がきちんと動いていたかどうかは不明だ

これで何が便利に?

ですね。新コンビニ事業をやってみたもののまだモデルは成熟せずシステム開発も中途半端でカネも尽きて来そう?
そもそもこのITで直接売上が大きく上がるわけでも無いし、小売業・流通サービス業とは何かをわかっていなければ、ITだけでは経営は成り立たない、の典型的な例。とは言えやってみなければそんなノウハウも貯まらない。次に行った時にどんな手が打たれているかどのように発想を変えているかが楽しみな新規参入者だ。何しろ昨年、2017年に始まったばかりの中国コンビニ新興勢力市場。性急な結論を出さずにもうしばらく定点観測を続ける必要が有ります!

(編集後記)
日本のコンビニに適用するならセルフレジをセルフチェックアウト機と置き換えて、セルフレジのところでスキャンを開始するのではなくそれは店内でスマホで猿便利と同じように終えていて、支払いだけを行うパターン。
レジ待ち行列を無くすためならなんでもやる、が我々のモットー。
でもレジ待ち行列はそもそもレジが無ければ発生しないのです!
まずは毎日2Fの店でセルフレジを使って改良点を山ほどリストアップしよう!
(了)




2018年1月20日土曜日

多摩川138km全流程快速しらかば号遡行計画(本日時点)

快速しらかば号
写真はここに!

我が家は多摩川中下流部、河口から約32kmの府中市多摩川沿いに有る。

多摩川中下流はサイクリングロードが概ね整備されていて、府中から左岸を下って河口までは府中市、調布市、狛江市、世田谷区、対岸に渡れば川崎市そして大田区の、それぞれの市区の財政事情に合ったサイクリングロードを踏みながらやがて羽田空港に着く。
昨年春に府中〜河口を往復した。片道32kmの往復で64km。
河口から遡ると沢山の鉄道が多摩川を渡る。
下流から、JR貨物線、京急本線、JR東海道線、京浜東北線、横須賀線、東海道新幹線、東急東横線、田園都市線、小田急線、京王相模原線。ここまでが我が家から下流域。
京急線

秋になって府中から上流へ、まず拝島橋まで左岸16kmの往復を漕いだ。府中市の上流は国立市、立川市、多摩川を渡る昭島市の国道16号線が拝島橋。ここまでに渡る鉄道はJR南武線、武蔵野貨物線、京王線、多摩都市モノレール、JR中央線と八高線。
八高線

3回目は拝島橋から日向和田駅までの18kmの往復。最後に多摩川を渡る鉄道はJR五日市線。この先は奥多摩駅まで青梅線が左岸を走る。福生市を通り羽村市で羽村取水堰。やがて小作取水堰で右岸に渡らされてサイクリングロードは終わり。ここ、あきる野市からは車と一緒に吉野街道(国道411号線)を登る。
神代橋で日向和田駅。ここまでで河口からの距離は約66km。
※日向和田駅の標高は216m
羽村市羽加美の阿蘇神社

続く4回目は日向和田駅から奥多摩湖(小河内ダム)まで奥多摩町を登る。これまでの市街地から狭い山道に変わり登りはきつくなりトンネルやダンプも増えて緊張感が増す。秘境駅白丸、青梅線終点奥多摩駅を経て奥多摩湖は25kmの往復。ここまでで河口からの距離は約91km。
※奥多摩駅の標高は340m
※奥多摩湖の標高は531m
※今回の獲得標高は315m
白丸駅、立川行き

そして今日2018年1月20日の5回目は、最後の国道走破となる奥多摩湖から丹波山村を経ておいらん淵分岐(一ノ瀬高橋トンネル手前)までの約25kmの往復。
2018年1月20日(土)
9:25 車を奥多摩湖の駐車場に停めて、自転車を降ろして上流方面へ漕ぎ出す
9:45 旧ドラム缶橋、麦山浮橋
10:00 都県境を通過
10:10 後山川分岐。かつて青岩谷まで良く渓流釣りに入った
10:34 道の駅たばやま。のめこい湯はリニューアル休業中
10:53 おいらん堂。この先、おいらん渕まで行ってみることにする
11:19 着いたが、おいらん渕へ行く旧道はトンネル開通後に廃道、通行止め。従って今は徒歩や自転車でもおいらん渕へは行けない。行けるとしたら川伝いだけだ。今回はここがゴール。次回はここから再開する
帰路は概ね下り。興味が有る場所に立ち寄れるマイペース。これが自転車目線旅の良いところ
11:34 ナメトロ
11:59 花粉はもうすぐ舞い始める
12:09 諸畑橋(もろはたばし上流の奥多摩湖バックウォーターはこの時間になってもまだ凍っている
12:18 標高2,017㍍の雲取山かもさわ登山口
12:21 多摩川都県境管理標。河口から101kmだ
ここから起点までは9km。
奥多摩湖「水と緑のふれあい館」3Fの売店で多摩川全流程の絵地図を購入して帰路についた
※道の駅たばやまの標高は623m
※おいらん淵の標高は911m
※今回の獲得標高は380m


【次回予告!】
次回は一ノ瀬高橋トンネルを越えたら411号大菩薩ラインを離れて一の瀬林道に入りひたすら登る。一ノ瀬高原キャンプ場までは7km弱。一の瀬高原キャンプ場から作場平駐車場までは昨年9月に漕いでいるので、その先は笠取山水干まで数kmを残すのみ。
但し一の瀬の冬は雪が積もるので、次回はGW明けのチャレンジになる

※ちなみに、一ノ瀬高原キャンプ場の標高は1,276m(+365m)
※作場平駐車場の標高は1,316m(+40m)
※笠取小屋の標高は1,802m(+486m)
to be continued..

2017年12月30日土曜日

140円大回りⅡ

17年2月以来の140円大回り、今回は、前回積み残しの「八高線」「相模線」全線走破を目的に旅程を組み立てた。
その結果、房総を端折ることになり、総キロ数も前回の662kmから398kmへ▲264kmと言う中途半端さだが今回は西部重視なので致し方ない。千葉は広い、と言う事で(内房線、外房線以外は正直乗ってて面白くないのも事実)
一筆書き、交差不可。内房線、外房線、東金線、総武線、成田線、常磐線、水戸線は今回パス
 ----
2017/12/30(土)
地元(西武多摩川線競艇場前)駅 0613発
武蔵境乗り換えで三鷹駅、ここまでは定期券
一旦三鷹駅で改札口を出て140円切符を買う
----
三鷹発 0646 中央特快
新宿発 0707 埼京線
赤羽着 0721/ 0726発 東北本線。空いていたのでグリーン車には乗らず
小山着 0832。ここまで三鷹から91.5km、本来なら1,663円

小山発 0845 両毛線
0905着の聖地「岩舟」で一度電車を降りて岩船山を見上げる
タカキ君が降りたところ
岩舟発 0948高崎行き。 引き続き両毛線。両毛線は小山~高崎間で一度もJR線と交わらないので、最後まで乗り続けるしか無い。これが結構長い

高崎着 1120。小山から91.7km、本来なら1,663円
ここで50分待ち、昼飯を喰いたいところだが、
新幹線改札側のそば屋は厨房の故障とかで掻き入れ時に閉店中、ホームを見下ろすと4番線にもう一軒のそば屋が有ったのでちくわ天月見そば。秀逸

高崎発 1210 八高線気動車。全行程で唯一の非電化区間。
乗り鉄が散見される
ノイジーさが良いキハ112
高麗川着 1341/ 1400発八王子行き
途中でこの頃自転車で良く走っている多摩川を渡る。八高線事故碑がこの下に有る
八王子着 1442。目的①八高線完乗完了。高崎から96.4km、本来なら1,944円
八王子発 1450 横浜線
橋本着 1502
橋本発 1519 相模線

ユーミンの名曲「天気雨‬」には何と相模線が出て来る
----
‪♪波打ち際をうまく濡れぬように歩く貴方‬
‪まるで私の恋を注意深くかわすように‬
‪きついズックのかかと 踏んで私 前をゆけば‬
‪貴方は素足を見てほんの少し感じるかも‬
‪♪低い雲間に天気雨‬
‪みるみる煙る水平線‬
‪サーフボード直しにゴッデスまで行くと言った‬
‪邪魔になるの知ってて無理にここへ来てごめんね‬
‪♪夏の始めの通り雨
‪ついてないのは 誰のせい?
♪白いハウスをながめ 相模線にゆられて来た‬
‪茅ヶ崎までのあいだ あなただけを想っていた‬
‪やさしくなくていいよ クールなまま近くにいて‬♪
----
車窓からは白いハウスで無く、圏央道が見える
茅ヶ崎着 1616。 目的②相模線完乗完了。八王子から42.1km、本来なら756円

茅ケ崎発 1623 湘南新宿ライン。もはや通勤電車で面白みが無い
武蔵小杉着 1701/ 1711発の南武線。ここまで来て南武線とはモチベーションが下がるがE233系電車なのでまだ許せる。ただ怠惰に乗り続ける
府中本町着 1740/ 1746発の武蔵野線
西国分寺着 1752/ 1754発の中央線快速

<ゴール>武蔵境着 1803、所要11時間17分。茅ヶ崎から76.1km、本来なら1,144円
----

武蔵境駅下車時に無効印を押して貰った記念の切符。発券時刻は0630
<本日の支出>
  • パン2個 240円
  • 立ち喰いそば 450円
  • 飲料 130円
  • 乗車券 140円
  • 移動途中で買った馬券代 プライスレス
初回のような達成感無しOrz、やっぱ撮り鉄の方が向いてる
ともかく、Thanks a lot for JR Higashi-Nihon!
<了>

2017年11月27日月曜日

飛鳥Ⅱ

2017年11月21日(火)、歌舞伎クルーズで横浜大桟橋を離れる飛鳥Ⅱ