2020年12月8日火曜日

日帰り乗り鉄 Fun X 4(Four times Fun!!)

最後はここまで汚れた(笑)大人のパス

 人の休日倶楽部パス」は50歳以上に入会資格が有るJR東日本「大人の休日倶楽部会員向け」に売り出す「乗り放題パス」で、JR東日本管内限定と、JR東+JR北海道バージョンが有る。


新幹線・特急を含めて連続4日間(北海道パスは5日間)乗り放題、指定席も6個まで無償で取れると言う何とも太っ腹なきっぷ。JR東限定パスは15,270円だから、17,470円の東北新幹線はやぶさ東京駅〜新青森駅間の片道だけで元を取れてしまうと言うリーズナブルさ。

今回も元々は八戸岸壁朝市→雪の津軽半島竜飛岬をGoToトラベルで企画したところに新型コロナ感染者拡大が起きて自粛ムード。そこで潔くGoTo宿泊はあきらめて日帰りプランに引き直した。
最大4日間連続の日帰り旅、
その名も”日帰り乗り鉄 Fun X 4(Four times Fun!!)”、まずは初日から……

1日目
2020年12月某日

さんてつ祝全通、フォルクローロ(銀河ドリームライン釜石線)&久慈駅うに弁当の旅


0632東京駅発のはやぶさ1号。去年9月に行った大人の休日倶楽部パス利用・JR北海道全特急乗り潰し旅のスタートもこのはやぶさ1号だった。

早速道中安全祈願のエビスビール、朝6時台のビールは効く〜


早朝呑むと効きます。1本でまったり、2本呑んで大宮駅付近で既にほぼぐったり

はやぶさ1号は大宮を出ると仙台までノンストップ、その後は盛岡、二戸と停まって八戸駅で下車。

旅友(もっちゃん)と合流して、

1007八戸駅発の八戸線。パスとGoToトラベルが重なって年配の観光客が多く、どのおっさんもオバハンもスマホのシャッター音がうるさい。



東北新幹線八戸~新青森開業がちょうど10周年。八戸駅構内で臨時イベント中

戸駅で買った八戸酒造の八仙は直ぐに尽きてしまい、連れの焼酎の残りと角のポケット瓶。

乗り鉄ならぬ飲み鉄に変容。この先まだまだ乗り換えが有るからミスの無いように気をつけなければならない。

1146八戸線終点の久慈駅。Just in 昼飯タイムにもっちゃんが予約してくれた幻のうに弁当をリアス亭で受け取る。


旬からは外れているが、これが久慈駅リアス亭名物幻の「うに弁当」

さんてつリアス線には大人の休日パスで乗れる。八戸駅の親切な掲示

1206さんてつリアス線宮古行き。やや混雑する車内でうに弁当の昼食。旬の頃に喰ったらきっともっと旨いんだろうけど、ここは厚岸かきめしの圧勝。


港や浜を見下ろせる鉄橋など、自称沿線の絶景地で停まってくれるサービスが有るが、済まんけれども大した景色では無い。但しこのような場所以外は津波よけのスーパー堤防が出来上がっていて、海を観ることは出来ない。

遠くに観えるリアス式海岸が、この地に居ることを思い出させる。


やがて宮古駅。ここから釜石駅までは旧JR山田線区間。今は釜石駅の先の盛駅から久慈駅までの全線で、リアス線と名乗っている。

宮古駅にはさんてつ本社とさんてつSHOP「さんてつ屋」が併設されている。実は先日、めぼしいものをさんてつオンラインショップで買ってしまったので(その時はさんてつ乗り鉄の計画は無く)、今日はさんてつワンカップ2本とボールペンと、ツマミの購入のみでオマケの硬券も頂いてしまいました。おカネを落とさず申し訳有りません。


乗り継ぎ時間がもう少しあればもっとゆっくり買い物が出来るさんてつや

[旅の友]さんてつワンカップ、新兵器FIMI PALM3軸ジンバルカメラ&さんてつ龍泉洞の水


16分間の乗り継ぎで、

1413宮古駅発盛駅行き。

久慈駅も宮古駅も、乗り継ぎ時間が便利過ぎて慌ただしい。もう10分くらい有れば観光客がソバ喰ったりさんてつ屋で買い物出来るだろうに、もったいない限りだ。


この路線も車窓のイメージはスーパー堤防のみ。3.11の被災から復興して旧山田線も繋いで、全線で運転を再開したのは称賛に値するが、これではリピーターはやって来ない。


数年前に企業のセミナーで、熊本県の肥薩おれんじ鉄道の方に苦労話を伺ったことが有る。彼らもおれんじ食堂列車を走らせたり手を変え品を変えて努力しているが、リピーター客にならないところが最大の悩みだと言っていた。

失礼を承知で言えば、熊本の肥薩おれんじ鉄道も岩手のさんてつも、一度行けば満足する部類の辺境の地。リピーターが来ない理由は、まずはそこまで行く労力と交通費です。


さんてつの車両は36(さんろく≒さんりく)型

本州最東端の駅「岩手船越駅」

[マイコレクション]最東端シリーズ。東根室駅はJR根室線、あしかじま駅は銚子電鉄

19分の連絡で、

1557銀河ドリームライン釜石線 釜石駅発。

遠野物語の里に近づくに連れ夜に向かい、遠野駅ではほぼ真っ暗、霊峰早池峰山も観えない。乗り鉄は明るい内に限る。


銀河ドリームライン釜石線のキハ100系@釜石駅。この車両もまる20年


フォルクローロ遠野駅。個人的に遠野物語のマヨイガに遭ったことが有ります

その後は

1752 新花巻駅着

1806 〃 発 やまびこ64号

1908 仙台駅着

1930 〃 発 はやぶさ42号

2104 東京駅

まで運ばれる。新花巻駅から東京駅はちょうど500.0kmだ。


最後のボーナス、はやぶさ42号はH5系!

H5系はドア内部の色が異なる。左上に[H525]のプレートが!

幹線のお陰で遠くへ行ける。

昔、みちのくには鬼が棲むと言われた。

かつて東北本線が全通した時に、時の運輸大臣は言った。

「これで東北の人も飢えなくなる」

北海道新幹線の開通も、有事を鑑みれば陸路で往き来出来るようになったことが重要だ。

今や東京駅からはやぶさ1号に乗れば昼には津軽半島冬景色の竜飛岬に立っていられるんだから、その威力たるや恐るべし、である。


今日の乗車km数は東京~八戸631.9km、八戸~久慈~宮古~釜石~新花巻275.1km、新花巻~東京500.0kmのトータル1,407.0kmでした。

To be continued!!

2020年11月16日月曜日

GoTo秘境駅

 GoTo秘境駅

「快速しらかば号であの小和田駅へ行けるか」


ず最初に、飯田線に深くお詫びを申し上げなければならない。

GoTo秘境駅などとはしゃぎ浮かれていた己の愚かさ、飯田線へのリスペクトの不足、奥深さの無理解。飯田線はそんなワタクシtanakabuchの甘さを痛烈に叩きのめし強烈な往復ビンタを喰らわせた。


田線は、愛知県の豊橋駅と長野県上伊那郡辰野町の辰野駅を結ぶJR東海の地方交通線で、総延長195.7kmに何と94駅を擁す。平均駅間2.08kmは都市圏の鉄道並みだ。

天竜川に沿う道中には急坂・トンネル・鉄橋と、工事と保線の難所も多数、中には辰野駅を通り越してJR東日本中央東線の上諏訪駅まで98駅を6時間20分で走り切るタフな各停鈍行も有る。急峻な地形でスピードは出せないものの特急ワイドビュー伊那路も豊橋駅〜飯田駅間に投入されている。その他のローカル線とは一線を画し、全線電化されているので残念ながら走っている車両自体にはレトロ感と言った風情は無い。


んな飯田線の、秘境駅が固まっている区間が大嵐(おおぞれ)駅(浜松市天竜区)〜天竜峡駅(長野県飯田市)間だ。ここには南から、☆小和田、☆中井侍、☆伊那小沢、鶯巣、平岡、☆為栗、温田、☆田本、門島、唐笠、☆金野、☆千代の各駅が有り、☆の7駅が「認定秘境駅」で、秘境駅ランキングの上位常連である。


大嵐駅~中井侍駅間の地理院地図。これで小和田駅へのアプローチルートを研究した


でも小和田(こわだ)駅は、下車したら集落まで1時間の山登りをしなければならない圧巻の立地で、エメラルドグリーンの天竜川のフチの、トンネルとトンネルの間の僅かな場所に何故か駅舎が有る。

しかし冒頭の反省のように、飯田線の凄さはこれだけでは無い。小和田駅から隣の中井侍駅までは電車ではたった4km5分だが、歩いて行こうとすると山登り1時間+林道を12km歩かねばならないのである。しかも林道から中井侍駅(長野県内で最も南に有り、県内で最も海抜が低い駅)までは、茶畑の農家の軒をかすめて、つづら折りの急坂を降りる必要がある。更には、その隣の伊那小沢駅までの天竜川沿いの道は崩落通行止めなので、またもや林道に戻っての高巻きを強いられる(4.1km、徒歩1時間以上)。


まだ有る。


読駅名「為栗(してぐり)駅」は、駅へのアプローチが天竜川に掛かった人道吊り橋だけだし、金野(きんの)駅・千代駅はクルマで行けるものの県道から駅までの約3kmの林道は、クルマの運転にかなりの自信がある者しか受け付けない難儀極まる道だ。隣り合っている金野・千代両駅間は、電車なら2分だが、クルマだと16km45分も掛かる。歩けば4時間以上だ。


更に田本駅は、駅に降りる山道が崩壊封鎖されており、駅へ行くことすら出来ない。これでは電車に乗れないし、電車から降りても家へ帰れないではないか!


そんな面倒な駅たちを、飯田線は黙々と着々と、トンネルと鉄橋を駆使して最短距離で結ぶ。これが飯田線の凄さである。


閑話休題、

今回の飯田線秘境駅旅は「快速しらかば号(My自転車)であの小和田駅へ行けるか」をテーマに、併せて前述7つの秘境駅を、中間の平岡駅前の村営駐車場にクルマを停めて自転車でのんびり回ってみよう、等と言う超呑気な発想から始まった。下調べの段階で小和田駅へ自転車では行けないことはわかったが、強敵は小和田駅だけでは無かった。私は、飯田線の前では余りに無力だった。


回の旅で3人の同好の士を見かけた。

ひとり目は小和田駅からの登山道をヒィコラいいながら登っている時、ミニベロ(小型折り畳み自転車)を抱えて降りて来た若者。どこでチャリに乗るのか尋ねたら、大嵐駅から下降地点まで漕いで来て(猛烈な上りの約14km、クルマでも1時間掛かる)、小和田駅から次の電車に乗ると言っていた。その後確か金野~千代駅間の反対車線の急坂でミニベロを一所懸命押しているのを見かけたから、奴は小和田駅1117発の電車で1204千代駅下車から金野駅を目指していたと思われる。何ともタフな奴である。


タフと言えば次の同好の士(30~40代?)は小和田駅をtanakabuchより30分ほど早く登り始め、その後tanakabuchも上がった後に降下地点の上で見かけた。tanakabuchはクルマで中井侍駅に着いて、中井侍駅を通過する特急の動画を撮ったりしていた。課題を終えて林道へ上がるとその氏が中井侍駅に向かって下り始めていた。小和田駅上から約12km、走って来ないと計算が合わない。どうやら飯田線の秘境駅鉄はバイタルも強いらしい。


3人目の同好の士(若者)はその中井侍駅のベンチにひとり座り、約30分後に到着する天竜峡行き電車を、本を読みながらじっと待っていた、打って変わってエコタイプ。tanakabuchは1054頃にやや遅れて通過した特急ワイドビュー伊那路2号の動画撮影をしたが彼は撮ることも無く座ったままであった。乗り鉄専門なんだろうか。


日2020年11月15日は1年振りに急行秘境駅号が走る日(春の便はコロナ騒ぎで休止になった。今年で10周年)。乗り鉄も撮り鉄も集まりたくなる日だが、色んな奴が居るもんだ、わしも含めて。


中井侍駅の後は計画通り、伊那小沢駅、為栗駅、金野駅、千代駅と北上し、事前に到達出来ないとの情報が有った田本駅以外の秘境駅を制覇した。


ここでこれら秘境駅の乗客数を見てみよう。

  • 小和田駅 2020年秘境駅ランキング 3位 一日の乗車人員 5人

  • 中井侍駅 11位 8人

  • 伊那小沢駅 75位 3人

  • 為栗駅 14位 10人

  • 田本駅 6位 5人

  • 金野駅 7位 0.44人

  • 千代駅 23位 2人

やはり集落から一番離れている金野駅が王者だ(何とかクルマで行けちゃう秘境駅)。小和田駅は雅子さまのご成婚ブーム以来の乗り鉄が「乗車人員5人」を支えているに違いない。


めて当日朝のスケジュールから振り返るとこうなる。

11/15(日)

0300に起きて0330出発予定のところ、0200に目が覚めたので自転車を積み込み、府中の自宅を0240に出発

ガラガラの中央道を西へすっ飛ばし、

0440 駒ケ岳SA

0505 片桐ダムでダムカード用自撮り、まだ真っ暗、気温0℃

0550 道の駅信濃路下條で脱糞、仮眠しようと思ったが明るくなったので移動開始

0705 伊那小沢駅に到着。クルマを停められるスペースがあることを確認。ここからの当初プランはこうだった

① クルマで小和田駅下降地点まで行き、自転車をデポする

② その後クルマで伊那小沢駅へ引き返し、1001の飯田線に乗車、1011小和田駅着。ここから小和田駅エスケープ作戦で山道を林道まで登り、

③ デポしておいた自転車で中井侍駅見物経由で伊那小沢駅へ戻る


した。

正確には、熟考の末に安全策を取ることにした。


伊那小沢駅から小和田駅下降地点までクルマですら45分掛かった。アップダウン激しく落ち葉の積もった狭く滑り易い林道。ここに自転車をデポしてまた同じ時間を掛けて伊那小沢駅へ戻り、その後電車→小和田駅徒歩エスケープ→自転車は余りにリスキーに感じた。ガードレールの無い林道、転げ落ちたら一貫の終わり。単独行じゃ恐ろしい。そろそろトシも考えるべきだ。


ここが降下地点。小和田雅子さまブームで縁結びの駅を自称。でも呼び名はおわだではなく「こわだ」

小和田駅降下地点には駅まで2.8km下り43分の看板が有った。付近に路駐も出来た。リスク回避の小和田駅往復に方針を切り替えた。リュックに水筒、行動食とドローンを詰めて、一路小和田駅へ下降した。

足場の悪い道を辿って、

0755 降下地点発

帰りが嫌になる下り急勾配の連続だ。2.8kmの間に標高330㍍から600㍍へ270㍍登るんだから勾配率は10%、下りだって急斜面だ。


こんな荒れた下りが延々と続く。帰路を考えると嫌になる。しかしこれが電車に乗るための駅へ続く道とは..


通路崩落の一か所は、川沿いに迂回させられる。水量は少ないが沢も渡らなければならない。


0830 小和田駅着 駅の手前で前述の、同好の士②とすれ違った

豊橋行き電車の到着(0833)に間に合った。


ともかくやって来た、小和田駅へ!


小和田駅を上からドローン空撮したかったがちょうど保線作業員が4人居たので自粛。架線も有るから飛ばすのは危険だった。


打ちひしがれ感満点


小和田駅慶祝シリーズ(結婚式を挙げた猛者カップルも居た模様)


慶祝シリーズもう一丁!せっかく背負って行ったがドロンジョは飛行自粛

お約束の廃ミゼット、製茶工場跡。お茶を売っていたのか、レジも転がっている


暫く駅周辺を散策の後に、覚悟を決めて登山開始。


りの登りはたっぷり1時間掛かった。浮石で右足の親指もくじいて、杖を頼りの辛い登り。林道が見え始めたところでミニベロ担いだ同好の士①とすれ違う。ようやく林道に上がるとさっきの同好の士②が居た。


ミゼットが走れた道はここから左だったのだろうか、それとも道路は天竜川の川底へ沈んだのか

ステップが組まれた迂回路と、赤い人道橋

降り始めて5分くらいの処にある怖い廃便所

0950 ほうほうの体で車に戻り息を整えてから、中井侍駅へ向かう

1032 中井侍駅下降地点

1054 やや遅れてやって来た豊橋行きワイドビュー伊那路2号の中井侍駅通過シーンを撮影。

駅のベンチに同好の士③が座っていた



1100頃 林道へ戻る途中に同好の士②とすれ違った。健脚で有る

1114 伊那小沢駅を経て鶯巣(うぐす)駅、ここはなんてことの無い駅で秘境駅ではない

1144 為栗駅アプローチの吊り橋対岸に駐車

1147 吊り橋を徒歩で渡って為栗駅着、8分ほど遅れてやって来た飯田行きワイドビュー伊那路1号の通過シーンを撮影


為栗駅へ唯一のアプローチの吊り橋

1247 金野駅。県道から3kmのアプローチ(もの凄く狭い林道)は上級者限定。クルマで行けない小和田駅とは趣は異なるが、秘境駅感はこちらの方が上。


クルマでリーチ出来る超稀有な秘境駅、金野駅

1308 千代駅。金野駅ほどでは無いがこちらのアプローチも上級者向け。高速(三遠南信自動車道)脇から入るので楽勝かと思いきや、これがまたなかなか。金野駅には当日3組の先行到着者が駅ノートに記されていたが、千代駅はtanakabuchが初の記帳だった





田本駅へのアプローチは全面通行止め(駅へ行けない駅)

腹が減ったので道の駅信濃路下條でソースカツ丼そばセットの昼飯

飯田市内の富士山稲荷神社でこの旅唯一の御朱印

1524 松川ダムで片桐ダムと2ヶ所分のダムカードをゲット。コロナ騒ぎで休止していたダムカード配布も、ちょうど11月から再開されてラッキーだ

1625 小渋ダムでダムカード

1657 市田柿の地元市田駅を表敬訪問。ちょうど干し柿出荷シーズンで、後刻、道の駅で美味そうな市田柿とあんぽ柿を入手した

1825 平岡駅の食堂で晩飯


秘境駅号の運転に合わせて、平岡駅前では秘境駅イベントが開催されていた


こまで、本日の走行距離はちょうど500km


の旅の成果物

秘境駅号10周年記念切手シート(記念入場券は既に売り切れ)を美和郵便局で入手

ダムカード 発電所カードを入れて何と16枚と大量!

  • 片桐ダム

  • 松川ダム

  • 小渋ダム、第1・第3発電所

  • 平岡ダム

  • 美和ダム、美和発電所、美和ダム再開発(建設中)、三峰川総合開発事業

  • 高遠ダム、高遠さくら発電所

  • 箕輪ダム(もみじ湖)

  • 横川ダム、横川蛇石発電所、〃竣工記念


やったぜ大漁!

富士山稲荷神社の御朱印

偉大なる飯田線の起点・終着「辰野駅」入場券



各地での見事な紅葉



飯田線電車の勇姿&各秘境駅の光景はプライスレス


久々の登山をしたお陰で翌日からは腿の筋肉痛に悩まされた


今回の教訓

秘境駅へは列車で行きましょう!


大嵐駅から途中各秘境駅を経由して千代駅に着くには78.3km(小和田駅下り登りを除く)。土地鑑も付いたし次回は快速しらかば号でやっつけようかナ。やっぱ列車かな~



小渋ダム付近にはサルが沢山居た

決行日 2020年11月15日(日)

苦悩の小和田駅登山を除けば至って心地の良い、晴れの一日

(了)

2020年9月27日日曜日

東源協2020ファイナルバトル

 型コロナ禍に翻弄された2020渓流シーズンも幕を閉じようとしている。解禁でチカラが入った矢先の3月に感染者数が拡大して、早春の釣行は見送りを喰らった。その後は不要不急の外出自粛でますます足は遠のくばかり、ようやく7月の決行を企画したものの台風でお流れ..かくして難産の末に設定されたのが禁漁間際の一発勝負、2020年9月25日(金)PM〜26日(土)@一の瀬高原キャンプ場(一之瀬川、高橋川、丹波川)であった。


然ながらファイナルバトルには来期の会長の座が掛かる。今年も「ヤマメ・イワナで25cm以上(ニジマスは除外)」と会長交代の条件が設定され、今回は参加出来ず遠く沖縄から我々を見守る長老の賛同と許可も得られた。併せて長老からは「今回こそ会長交代の実現を期待する」とのメッセージも寄せられた。

会長はまるであしたのジョーの青ちゃんが採る「こんにゃく戦法」のようにのらりくらりと挑戦者を毎年交わし、もう数え切れないほど何年にも渡って会長の座を守り続けている。挑戦者がだらしないのではないかと言うことには触れないでおく。ちなみに青ちゃんのこんにゃく〜は高度な戦法であり習得するまでに彼も相当苦労している。

は過去一度、初参加で渓流釣り初挑戦の女子「ジンちゃん」に大型を釣られ会長の座あわやの危機が有った。その時はその場で「初参加の者は会長争奪権利ナシ」が理事会緊急決議されて、会長の座は保持された。ともかくこのような疑惑判定も含みながら現会長の院政は長く続く。
それにしても奄美の海女のジンちゃんの獲物獲得能力は高く驚くばかりである。海キャンプへ行けばウニや貝を獲って来てくれる。彼女の子どもが大きくなったらまた一緒にキャンプへ行きたいものだ。

は実際の行動に移ろう。
9/25(金)参加者みな午後半休を取得。
  • Mr.ストイック 吉川会長(雨男)
  • 久しぶりモッチー(雨男)
  • 正統派詠源(晴れ男)
参加者はこの3名である。モッチー大崎→14:45府中・詠源宅→16:30チベット(武蔵村山の会長実家)→奥多摩湖経由一の瀬高原キャンプ場(18:55着))とルートは一筆書き、時刻もほぼ想定通りだが一ノ瀬の山に入ってから道を誤って30分ほどロスをした。

台風12号は逸れたが想定外の低気圧の接近に伴い、時に豪雨の線状降水帯の洗礼を受けつつ青梅街道(国道411号線)を西進する。
高橋トンネルを出たところに有るメインの一ノ瀬林道は昨秋の台風19号以来通行止めが続いていて、一ノ瀬へは更に柳沢峠方面へ4kmほど進んだ看板を右折して入る。事前に「犬切峠よりも作場平経由の方が道が良い」と聞いていたので脳内に「左方向大回り」が刷り込まれた結果、一本手前の林道に入ってしまった。悪路を時に車の底を擦りながら進むとやがて通行止めになった。止む無く引き返して分岐を左折、真っ暗で霧も出た林道を登り続けると道は簡易舗装路になりやがて笠取山の登山口である作場平、ようやく知っている場所に出てひと安心する。きのこがたくさん採れる場所もあるのだが辺りは既に暗闇。一の瀬高原キャンプ場で約束の19時前に受付を済ませて明日の釣券も買う。

事場の屋根を借りてバーベQの晩飯、深酒と焚き火。会長の親族の肉屋さんから豚ロース肉を頂いたので大量に摂取。
雨を避けてよく眠る。

朝、目を覚ますと会長・モッチーふたりとも行動を開始していた。時刻を聞くと5時過ぎだと言う。何と言う僥倖か、雨はほぼ上がっている。

ミミズを各自の餌箱に分ける。
先に準備が出来たモッチーを一之瀬川へ案内した。
次に会長を別の場所へ案内しようとしていたらモッチーが戻ってきた。何と良型のヤマメをぶら下げている!
お見事第1号ヤマメ。22.5cm、残念ながら会長交代条件には満たず

聞くと入渓点から程なくで釣れてしまい、ビクも袋も持たず釣り券も忘れ、ハリも呑まれたので戻って来たと言う事だ。ノドを開いてハリを外してあげると(上の写真)、夢よ再び!とモッチーは勇躍戻って行った。

次に会長を支流の中川に案内する。幸い双方ともに、入渓点にテント客は無かった。

々酒が残っている詠源は時間差でモッチーの沢へ入ろうと考えていたのだが迎え酒&惰眠追加に切り替え。やがて目を覚ますとモッチーが帰還していたので朝飯の準備に入る。朝飯は、
  • 祝大漁赤飯
  • 昨晩の焼き肉&炒り卵
  • モッチーのヤマメ焼き
  • お好みスープ
  • カフェオレ
の豪華版。ついでに昼飯のホットドッグひとり2個とゆで卵も作る。

赤飯とミミズ

昼飯用のホットドッグ

朝飯も昼飯も出来たが待てど暮らせど会長が帰って来ない。
モッチーが生死確認および帰還督促の電話。
やがて会長帰還を待って遅い朝飯を喰う。

キャンプ場のチェックアウトは11時。この後は丹波川本流でひと振りすることにして撤収を急ぐ。

話休題、ここ一ノ瀬高橋の一ノ瀬川は大河川「多摩川」の最上流である。
一ノ瀬から河口(羽田空港脇)までの流程は138km。多摩川←丹波川←一ノ瀬川と名を変えるその最初の一滴が一ノ瀬源頭の笠取山水干(ミズヒ)にある。
源頭ミズヒで多摩川の最初の一滴を汲む詠源。2018年9月撮影

詠源の多摩川138km完全走破&源頭一滴の記録はここに詳しい

編へ戻ろう。
撤収を終えた我ら3人はドローン飛ばし&記念撮影の後に、キャンプ場を後にした。昨晩は作場平方面から大回りで到着したが、帰路は明るいのでバカ犬が多い高橋集落経由で犬切峠を目指すことにする。道が悪いと脅されていたがそうでも無かった。ただ夜だとガードレールも何もない崖下へ転落しそうな場所は幾つか有ったし、土砂の崩落跡も有った。きっと、これを気にしての作場平廻りアドバイスだったのだろう。
明るいところで見る高橋川は良い沢だ。今度釣ってみたい。

梅街道に出た辺りの丹波川の谷は深くなくて釣り易い。見てみると水量多めの笹濁り、水中に落ち葉が舞っているから柳沢峠方面はかなり降ったんだろう。3人で入るには狭すぎるので、釣り場を下流に移すことにする。
大丹波村の橋を右折して村営マス釣り場を視察。ここも昨年の19号、その後の台風・大雨でやられたが今はほぼ正常営業に戻っていた。

秋キャンプ場手前の橋を渡って河川脇に駐車。階段を降りて久しぶりの本流釣りに3人が分かれて入る。カーブの淵で詠源に22cmのヤマメ。結局これが最後の獲物になり、会長の座は防衛された。
13時に出発。
詠源に来た見事な婚姻色のヤマメ。まるで芸術品のよう。
竿についていた仕掛けがニジマス用でスレ針だったので、
ばらさないように慎重に取り込んだ

奥秋テント村付近のカーブの淵。いつも必ず数匹ついて居そうな好ポイント

温が低く、のめこい湯入浴は見送り。道の駅たばやまのベンチでホットドッグ&ゆで卵の昼飯。日向和田のJA直売所で梅干しなどを買い、会長を青梅駅で降ろす。
八王子ICから中央道で府中スマートICを降りると我が家へは1分で着く。

渓流釣りは9/30が最終日、来年の解禁は早いところで2月、一般的には3月。
またみんなで一ノ瀬遠征が出来ると嬉しい。

備忘メモ:
  • キャンプ場 入場料 大人ひとり 1,000円
  • 駐車場 車1台 500円
  • 釣り券 1日券 ひとり 1,000円

Special thanks to Ichinose-Kogen-Camp-Jo no Gofusai, and 東源協メンバーズ!
(了)