2020年11月16日月曜日

GoTo秘境駅

 GoTo秘境駅

「快速しらかば号であの小和田駅へ行けるか」


ず最初に、飯田線に深くお詫びを申し上げなければならない。

GoTo秘境駅などとはしゃぎ浮かれていた己の愚かさ、飯田線へのリスペクトの不足、奥深さの無理解。飯田線はそんなワタクシtanakabuchの甘さを痛烈に叩きのめし強烈な往復ビンタを喰らわせた。


田線は、愛知県の豊橋駅と長野県上伊那郡辰野町の辰野駅を結ぶJR東海の地方交通線で、総延長195.7kmに何と94駅を擁す。平均駅間2.08kmは都市圏の鉄道並みだ。

天竜川に沿う道中には急坂・トンネル・鉄橋と、工事と保線の難所も多数、中には辰野駅を通り越してJR東日本中央東線の上諏訪駅まで98駅を6時間20分で走り切るタフな各停鈍行も有る。急峻な地形でスピードは出せないものの特急ワイドビュー伊那路も豊橋駅〜飯田駅間に投入されている。その他のローカル線とは一線を画し、全線電化されているので残念ながら走っている車両自体にはレトロ感と言った風情は無い。


んな飯田線の、秘境駅が固まっている区間が大嵐(おおぞれ)駅(浜松市天竜区)〜天竜峡駅(長野県飯田市)間だ。ここには南から、☆小和田、☆中井侍、☆伊那小沢、鶯巣、平岡、☆為栗、温田、☆田本、門島、唐笠、☆金野、☆千代の各駅が有り、☆の7駅が「認定秘境駅」で、秘境駅ランキングの上位常連である。


大嵐駅~中井侍駅間の地理院地図。これで小和田駅へのアプローチルートを研究した


でも小和田(こわだ)駅は、下車したら集落まで1時間の山登りをしなければならない圧巻の立地で、エメラルドグリーンの天竜川のフチの、トンネルとトンネルの間の僅かな場所に何故か駅舎が有る。

しかし冒頭の反省のように、飯田線の凄さはこれだけでは無い。小和田駅から隣の中井侍駅までは電車ではたった4km5分だが、歩いて行こうとすると山登り1時間+林道を12km歩かねばならないのである。しかも林道から中井侍駅(長野県内で最も南に有り、県内で最も海抜が低い駅)までは、茶畑の農家の軒をかすめて、つづら折りの急坂を降りる必要がある。更には、その隣の伊那小沢駅までの天竜川沿いの道は崩落通行止めなので、またもや林道に戻っての高巻きを強いられる(4.1km、徒歩1時間以上)。


まだ有る。


読駅名「為栗(してぐり)駅」は、駅へのアプローチが天竜川に掛かった人道吊り橋だけだし、金野(きんの)駅・千代駅はクルマで行けるものの県道から駅までの約3kmの林道は、クルマの運転にかなりの自信がある者しか受け付けない難儀極まる道だ。隣り合っている金野・千代両駅間は、電車なら2分だが、クルマだと16km45分も掛かる。歩けば4時間以上だ。


更に田本駅は、駅に降りる山道が崩壊封鎖されており、駅へ行くことすら出来ない。これでは電車に乗れないし、電車から降りても家へ帰れないではないか!


そんな面倒な駅たちを、飯田線は黙々と着々と、トンネルと鉄橋を駆使して最短距離で結ぶ。これが飯田線の凄さである。


閑話休題、

今回の飯田線秘境駅旅は「快速しらかば号(My自転車)であの小和田駅へ行けるか」をテーマに、併せて前述7つの秘境駅を、中間の平岡駅前の村営駐車場にクルマを停めて自転車でのんびり回ってみよう、等と言う超呑気な発想から始まった。下調べの段階で小和田駅へ自転車では行けないことはわかったが、強敵は小和田駅だけでは無かった。私は、飯田線の前では余りに無力だった。


回の旅で3人の同好の士を見かけた。

ひとり目は小和田駅からの登山道をヒィコラいいながら登っている時、ミニベロ(小型折り畳み自転車)を抱えて降りて来た若者。どこでチャリに乗るのか尋ねたら、大嵐駅から下降地点まで漕いで来て(猛烈な上りの約14km、クルマでも1時間掛かる)、小和田駅から次の電車に乗ると言っていた。その後確か金野~千代駅間の反対車線の急坂でミニベロを一所懸命押しているのを見かけたから、奴は小和田駅1117発の電車で1204千代駅下車から金野駅を目指していたと思われる。何ともタフな奴である。


タフと言えば次の同好の士(30~40代?)は小和田駅をtanakabuchより30分ほど早く登り始め、その後tanakabuchも上がった後に降下地点の上で見かけた。tanakabuchはクルマで中井侍駅に着いて、中井侍駅を通過する特急の動画を撮ったりしていた。課題を終えて林道へ上がるとその氏が中井侍駅に向かって下り始めていた。小和田駅上から約12km、走って来ないと計算が合わない。どうやら飯田線の秘境駅鉄はバイタルも強いらしい。


3人目の同好の士(若者)はその中井侍駅のベンチにひとり座り、約30分後に到着する天竜峡行き電車を、本を読みながらじっと待っていた、打って変わってエコタイプ。tanakabuchは1054頃にやや遅れて通過した特急ワイドビュー伊那路2号の動画撮影をしたが彼は撮ることも無く座ったままであった。乗り鉄専門なんだろうか。


日2020年11月15日は1年振りに急行秘境駅号が走る日(春の便はコロナ騒ぎで休止になった。今年で10周年)。乗り鉄も撮り鉄も集まりたくなる日だが、色んな奴が居るもんだ、わしも含めて。


中井侍駅の後は計画通り、伊那小沢駅、為栗駅、金野駅、千代駅と北上し、事前に到達出来ないとの情報が有った田本駅以外の秘境駅を制覇した。


ここでこれら秘境駅の乗客数を見てみよう。

  • 小和田駅 2020年秘境駅ランキング 3位 一日の乗車人員 5人

  • 中井侍駅 11位 8人

  • 伊那小沢駅 75位 3人

  • 為栗駅 14位 10人

  • 田本駅 6位 5人

  • 金野駅 7位 0.44人

  • 千代駅 23位 2人

やはり集落から一番離れている金野駅が王者だ(何とかクルマで行けちゃう秘境駅)。小和田駅は雅子さまのご成婚ブーム以来の乗り鉄が「乗車人員5人」を支えているに違いない。


めて当日朝のスケジュールから振り返るとこうなる。

11/15(日)

0300に起きて0330出発予定のところ、0200に目が覚めたので自転車を積み込み、府中の自宅を0240に出発

ガラガラの中央道を西へすっ飛ばし、

0440 駒ケ岳SA

0505 片桐ダムでダムカード用自撮り、まだ真っ暗、気温0℃

0550 道の駅信濃路下條で脱糞、仮眠しようと思ったが明るくなったので移動開始

0705 伊那小沢駅に到着。クルマを停められるスペースがあることを確認。ここからの当初プランはこうだった

① クルマで小和田駅下降地点まで行き、自転車をデポする

② その後クルマで伊那小沢駅へ引き返し、1001の飯田線に乗車、1011小和田駅着。ここから小和田駅エスケープ作戦で山道を林道まで登り、

③ デポしておいた自転車で中井侍駅見物経由で伊那小沢駅へ戻る


した。

正確には、熟考の末に安全策を取ることにした。


伊那小沢駅から小和田駅下降地点までクルマですら45分掛かった。アップダウン激しく落ち葉の積もった狭く滑り易い林道。ここに自転車をデポしてまた同じ時間を掛けて伊那小沢駅へ戻り、その後電車→小和田駅徒歩エスケープ→自転車は余りにリスキーに感じた。ガードレールの無い林道、転げ落ちたら一貫の終わり。単独行じゃ恐ろしい。そろそろトシも考えるべきだ。


ここが降下地点。小和田雅子さまブームで縁結びの駅を自称。でも呼び名はおわだではなく「こわだ」

小和田駅降下地点には駅まで2.8km下り43分の看板が有った。付近に路駐も出来た。リスク回避の小和田駅往復に方針を切り替えた。リュックに水筒、行動食とドローンを詰めて、一路小和田駅へ下降した。

足場の悪い道を辿って、

0755 降下地点発

帰りが嫌になる下り急勾配の連続だ。2.8kmの間に標高330㍍から600㍍へ270㍍登るんだから勾配率は10%、下りだって急斜面だ。


こんな荒れた下りが延々と続く。帰路を考えると嫌になる。しかしこれが電車に乗るための駅へ続く道とは..


通路崩落の一か所は、川沿いに迂回させられる。水量は少ないが沢も渡らなければならない。


0830 小和田駅着 駅の手前で前述の、同好の士②とすれ違った

豊橋行き電車の到着(0833)に間に合った。


ともかくやって来た、小和田駅へ!


小和田駅を上からドローン空撮したかったがちょうど保線作業員が4人居たので自粛。架線も有るから飛ばすのは危険だった。


打ちひしがれ感満点


小和田駅慶祝シリーズ(結婚式を挙げた猛者カップルも居た模様)


慶祝シリーズもう一丁!せっかく背負って行ったがドロンジョは飛行自粛

お約束の廃ミゼット、製茶工場跡。お茶を売っていたのか、レジも転がっている


暫く駅周辺を散策の後に、覚悟を決めて登山開始。


りの登りはたっぷり1時間掛かった。浮石で右足の親指もくじいて、杖を頼りの辛い登り。林道が見え始めたところでミニベロ担いだ同好の士①とすれ違う。ようやく林道に上がるとさっきの同好の士②が居た。


ミゼットが走れた道はここから左だったのだろうか、それとも道路は天竜川の川底へ沈んだのか

ステップが組まれた迂回路と、赤い人道橋

降り始めて5分くらいの処にある怖い廃便所

0950 ほうほうの体で車に戻り息を整えてから、中井侍駅へ向かう

1032 中井侍駅下降地点

1054 やや遅れてやって来た豊橋行きワイドビュー伊那路2号の中井侍駅通過シーンを撮影。

駅のベンチに同好の士③が座っていた



1100頃 林道へ戻る途中に同好の士②とすれ違った。健脚で有る

1114 伊那小沢駅を経て鶯巣(うぐす)駅、ここはなんてことの無い駅で秘境駅ではない

1144 為栗駅アプローチの吊り橋対岸に駐車

1147 吊り橋を徒歩で渡って為栗駅着、8分ほど遅れてやって来た飯田行きワイドビュー伊那路1号の通過シーンを撮影


為栗駅へ唯一のアプローチの吊り橋

1247 金野駅。県道から3kmのアプローチ(もの凄く狭い林道)は上級者限定。クルマで行けない小和田駅とは趣は異なるが、秘境駅感はこちらの方が上。


クルマでリーチ出来る超稀有な秘境駅、金野駅

1308 千代駅。金野駅ほどでは無いがこちらのアプローチも上級者向け。高速(三遠南信自動車道)脇から入るので楽勝かと思いきや、これがまたなかなか。金野駅には当日3組の先行到着者が駅ノートに記されていたが、千代駅はtanakabuchが初の記帳だった





田本駅へのアプローチは全面通行止め(駅へ行けない駅)

腹が減ったので道の駅信濃路下條でソースカツ丼そばセットの昼飯

飯田市内の富士山稲荷神社でこの旅唯一の御朱印

1524 松川ダムで片桐ダムと2ヶ所分のダムカードをゲット。コロナ騒ぎで休止していたダムカード配布も、ちょうど11月から再開されてラッキーだ

1625 小渋ダムでダムカード

1657 市田柿の地元市田駅を表敬訪問。ちょうど干し柿出荷シーズンで、後刻、道の駅で美味そうな市田柿とあんぽ柿を入手した

1825 平岡駅の食堂で晩飯


秘境駅号の運転に合わせて、平岡駅前では秘境駅イベントが開催されていた


こまで、本日の走行距離はちょうど500km


の旅の成果物

秘境駅号10周年記念切手シート(記念入場券は既に売り切れ)を美和郵便局で入手

ダムカード 発電所カードを入れて何と16枚と大量!

  • 片桐ダム

  • 松川ダム

  • 小渋ダム、第1・第3発電所

  • 平岡ダム

  • 美和ダム、美和発電所、美和ダム再開発(建設中)、三峰川総合開発事業

  • 高遠ダム、高遠さくら発電所

  • 箕輪ダム(もみじ湖)

  • 横川ダム、横川蛇石発電所、〃竣工記念


やったぜ大漁!

富士山稲荷神社の御朱印

偉大なる飯田線の起点・終着「辰野駅」入場券



各地での見事な紅葉



飯田線電車の勇姿&各秘境駅の光景はプライスレス


久々の登山をしたお陰で翌日からは腿の筋肉痛に悩まされた


今回の教訓

秘境駅へは列車で行きましょう!


大嵐駅から途中各秘境駅を経由して千代駅に着くには78.3km(小和田駅下り登りを除く)。土地鑑も付いたし次回は快速しらかば号でやっつけようかナ。やっぱ列車かな~



小渋ダム付近にはサルが沢山居た

決行日 2020年11月15日(日)

苦悩の小和田駅登山を除けば至って心地の良い、晴れの一日

(了)

2020年9月27日日曜日

東源協2020ファイナルバトル

 型コロナ禍に翻弄された2020渓流シーズンも幕を閉じようとしている。解禁でチカラが入った矢先の3月に感染者数が拡大して、早春の釣行は見送りを喰らった。その後は不要不急の外出自粛でますます足は遠のくばかり、ようやく7月の決行を企画したものの台風でお流れ..かくして難産の末に設定されたのが禁漁間際の一発勝負、2020年9月25日(金)PM〜26日(土)@一の瀬高原キャンプ場(一之瀬川、高橋川、丹波川)であった。


然ながらファイナルバトルには来期の会長の座が掛かる。今年も「ヤマメ・イワナで25cm以上(ニジマスは除外)」と会長交代の条件が設定され、今回は参加出来ず遠く沖縄から我々を見守る長老の賛同と許可も得られた。併せて長老からは「今回こそ会長交代の実現を期待する」とのメッセージも寄せられた。

会長はまるであしたのジョーの青ちゃんが採る「こんにゃく戦法」のようにのらりくらりと挑戦者を毎年交わし、もう数え切れないほど何年にも渡って会長の座を守り続けている。挑戦者がだらしないのではないかと言うことには触れないでおく。ちなみに青ちゃんのこんにゃく〜は高度な戦法であり習得するまでに彼も相当苦労している。

は過去一度、初参加で渓流釣り初挑戦の女子「ジンちゃん」に大型を釣られ会長の座あわやの危機が有った。その時はその場で「初参加の者は会長争奪権利ナシ」が理事会緊急決議されて、会長の座は保持された。ともかくこのような疑惑判定も含みながら現会長の院政は長く続く。
それにしても奄美の海女のジンちゃんの獲物獲得能力は高く驚くばかりである。海キャンプへ行けばウニや貝を獲って来てくれる。彼女の子どもが大きくなったらまた一緒にキャンプへ行きたいものだ。

は実際の行動に移ろう。
9/25(金)参加者みな午後半休を取得。
  • Mr.ストイック 吉川会長(雨男)
  • 久しぶりモッチー(雨男)
  • 正統派詠源(晴れ男)
参加者はこの3名である。モッチー大崎→14:45府中・詠源宅→16:30チベット(武蔵村山の会長実家)→奥多摩湖経由一の瀬高原キャンプ場(18:55着))とルートは一筆書き、時刻もほぼ想定通りだが一ノ瀬の山に入ってから道を誤って30分ほどロスをした。

台風12号は逸れたが想定外の低気圧の接近に伴い、時に豪雨の線状降水帯の洗礼を受けつつ青梅街道(国道411号線)を西進する。
高橋トンネルを出たところに有るメインの一ノ瀬林道は昨秋の台風19号以来通行止めが続いていて、一ノ瀬へは更に柳沢峠方面へ4kmほど進んだ看板を右折して入る。事前に「犬切峠よりも作場平経由の方が道が良い」と聞いていたので脳内に「左方向大回り」が刷り込まれた結果、一本手前の林道に入ってしまった。悪路を時に車の底を擦りながら進むとやがて通行止めになった。止む無く引き返して分岐を左折、真っ暗で霧も出た林道を登り続けると道は簡易舗装路になりやがて笠取山の登山口である作場平、ようやく知っている場所に出てひと安心する。きのこがたくさん採れる場所もあるのだが辺りは既に暗闇。一の瀬高原キャンプ場で約束の19時前に受付を済ませて明日の釣券も買う。

事場の屋根を借りてバーベQの晩飯、深酒と焚き火。会長の親族の肉屋さんから豚ロース肉を頂いたので大量に摂取。
雨を避けてよく眠る。

朝、目を覚ますと会長・モッチーふたりとも行動を開始していた。時刻を聞くと5時過ぎだと言う。何と言う僥倖か、雨はほぼ上がっている。

ミミズを各自の餌箱に分ける。
先に準備が出来たモッチーを一之瀬川へ案内した。
次に会長を別の場所へ案内しようとしていたらモッチーが戻ってきた。何と良型のヤマメをぶら下げている!
お見事第1号ヤマメ。22.5cm、残念ながら会長交代条件には満たず

聞くと入渓点から程なくで釣れてしまい、ビクも袋も持たず釣り券も忘れ、ハリも呑まれたので戻って来たと言う事だ。ノドを開いてハリを外してあげると(上の写真)、夢よ再び!とモッチーは勇躍戻って行った。

次に会長を支流の中川に案内する。幸い双方ともに、入渓点にテント客は無かった。

々酒が残っている詠源は時間差でモッチーの沢へ入ろうと考えていたのだが迎え酒&惰眠追加に切り替え。やがて目を覚ますとモッチーが帰還していたので朝飯の準備に入る。朝飯は、
  • 祝大漁赤飯
  • 昨晩の焼き肉&炒り卵
  • モッチーのヤマメ焼き
  • お好みスープ
  • カフェオレ
の豪華版。ついでに昼飯のホットドッグひとり2個とゆで卵も作る。

赤飯とミミズ

昼飯用のホットドッグ

朝飯も昼飯も出来たが待てど暮らせど会長が帰って来ない。
モッチーが生死確認および帰還督促の電話。
やがて会長帰還を待って遅い朝飯を喰う。

キャンプ場のチェックアウトは11時。この後は丹波川本流でひと振りすることにして撤収を急ぐ。

話休題、ここ一ノ瀬高橋の一ノ瀬川は大河川「多摩川」の最上流である。
一ノ瀬から河口(羽田空港脇)までの流程は138km。多摩川←丹波川←一ノ瀬川と名を変えるその最初の一滴が一ノ瀬源頭の笠取山水干(ミズヒ)にある。
源頭ミズヒで多摩川の最初の一滴を汲む詠源。2018年9月撮影

詠源の多摩川138km完全走破&源頭一滴の記録はここに詳しい

編へ戻ろう。
撤収を終えた我ら3人はドローン飛ばし&記念撮影の後に、キャンプ場を後にした。昨晩は作場平方面から大回りで到着したが、帰路は明るいのでバカ犬が多い高橋集落経由で犬切峠を目指すことにする。道が悪いと脅されていたがそうでも無かった。ただ夜だとガードレールも何もない崖下へ転落しそうな場所は幾つか有ったし、土砂の崩落跡も有った。きっと、これを気にしての作場平廻りアドバイスだったのだろう。
明るいところで見る高橋川は良い沢だ。今度釣ってみたい。

梅街道に出た辺りの丹波川の谷は深くなくて釣り易い。見てみると水量多めの笹濁り、水中に落ち葉が舞っているから柳沢峠方面はかなり降ったんだろう。3人で入るには狭すぎるので、釣り場を下流に移すことにする。
大丹波村の橋を右折して村営マス釣り場を視察。ここも昨年の19号、その後の台風・大雨でやられたが今はほぼ正常営業に戻っていた。

秋キャンプ場手前の橋を渡って河川脇に駐車。階段を降りて久しぶりの本流釣りに3人が分かれて入る。カーブの淵で詠源に22cmのヤマメ。結局これが最後の獲物になり、会長の座は防衛された。
13時に出発。
詠源に来た見事な婚姻色のヤマメ。まるで芸術品のよう。
竿についていた仕掛けがニジマス用でスレ針だったので、
ばらさないように慎重に取り込んだ

奥秋テント村付近のカーブの淵。いつも必ず数匹ついて居そうな好ポイント

温が低く、のめこい湯入浴は見送り。道の駅たばやまのベンチでホットドッグ&ゆで卵の昼飯。日向和田のJA直売所で梅干しなどを買い、会長を青梅駅で降ろす。
八王子ICから中央道で府中スマートICを降りると我が家へは1分で着く。

渓流釣りは9/30が最終日、来年の解禁は早いところで2月、一般的には3月。
またみんなで一ノ瀬遠征が出来ると嬉しい。

備忘メモ:
  • キャンプ場 入場料 大人ひとり 1,000円
  • 駐車場 車1台 500円
  • 釣り券 1日券 ひとり 1,000円

Special thanks to Ichinose-Kogen-Camp-Jo no Gofusai, and 東源協メンバーズ!
(了)

2020年7月11日土曜日

五輪自転車ロードコースを走ろう(2)

4月に行った「五輪自転車ロードコースを走ろう(1)」から、コロナ禍で3ヶ月も経ってしまった。
→前回の行程:スタート地点 武蔵野の森公園〜尾根幹防人見返りの峠
https://unyoubu.blogspot.com/2020/04/blog-post.html?spref=tw

今回もコースを正確にトレースして出発だ。

これがコース全体図

拡大図。ちょこちょこと尾根幹をはみ出すのは標高獲得のためだろう

尾根幹を進み、南豊ヶ丘フィールド前交差点を右折
多摩市の横断幕が現れ、豊ヶ丘小学校を左折
サンリオピューロランドの脇を通り、ベネッセビル方面へ右折
しばらく多摩センターの街を走る。早朝で無人の多摩センターは近将来の、ロボットしか居ない街を想起させる。もっとも、街にヒトが居ないのはニュータウンの高齢化のせいである
ここにも横断幕
やがて多摩ニュータウン通りに向けて右折。こんな交差点を超スピードで曲がり切れるものなのか
続いて、多摩ニュータウン通りを左折
松が谷トンネル
南大沢のアウトレットパークを右に見る。コロナ禍で商売上がったりだろうナー。坂を下って突き当りの町田街道を右折
国道16号線バイパスを左折。この後は公式コースではバイパスを右折なんだが、通常時の通行では右折出来ない。津久井みち(413号)へ出て来る交差点まで直行して逆回りすることにする
相原台交差点。公式コースではここに右から出て来て右折する
ここからは約6kmで津久井湖。本日はここまで。
次回は津久井湖から三ケ木交差点経由、道志みちを走ることにしよう。

帰路は相原台交差点を左折して、公式コースを戻ってみる。
横浜線をアンダーパスで越える。きれいな道で相当速度を稼ぐところだろう

さて、橋本駅に戻り、中央リニア新幹線の工事現場を視察するとしよう
神奈川県駅(仮称)の工事現場は橋本駅と隣接した南西側の土地。ここにはこの前まで県立相川高校が有ったが(まだ解体工事をしている)、新駅の建設で移転した。駅前で通学至便だっただろうにね。

橋本駅は横浜線、相模線のJRと京王相模原線が乗り入れるハブ駅で(相模線は超ローカル線ですが)、横浜線で新横浜駅へ34分、横浜駅へ47分(結構掛かるんだネ)、新宿まで京王線で最短39分。
それが、リニア開通で品川へ「5分」と言うんだからまさに魔法
もっとものぞみのような、品川から名古屋までノンストップの「速達型」がダイヤのほとんどで橋本に停まるこだま型の本数は相当少ないだろうけど、コロナ禍で訪れたテレワークが普通の働き方になって行くなら、たまに行く都心へはリニアで、と言う生活は有りかも知れない。
気になるリニア新幹線料金は、東海道新幹線品川〜新横浜と同額とすると、1,290円(運賃420円、特急料金自由席870円)。
京王線で新宿へ出て山手線で品川へ行くと今は、最短乗車時間58分、運賃585円だからきっと高くは無いですね。

To Be Continued, 梅雨明けに道志みちへ!
(第2話 了)

2020年4月10日金曜日

五輪自転車ロードコースを走ろう(1)

新型コロナ禍で1年延期になった東京オリパラ。
競技の内、オリンピックの自転車ロードレースが我が街・府中市を通る。
OFFICIAL STARTの是政橋(これまさばし)がtanakabucho宅に最近接だ!
<男子コース概要>
スタート:武蔵野の森公園
ゴール:富士スピードウェイ
総距離:約244km、レース距離:約234km(スタート後10kmはパレード走行)
獲得標高:約4,865m

(START)武蔵野の森公園~是政橋(パレード走行)
武蔵野の森公園→東八道路→けやき並木→大國魂神社前右折→府中街道

(OFFICIAL START)是政橋~道志みち
是政橋→最初の坂→三和を右折→尾根幹周辺をぐるりと→南豊ヶ丘フィールド前→多摩ニュータウン通り→相原2→青山交差点(左折すると道志みち)

(メインロード)道志みち(国道413号線43.1㎞)~山中湖~富士裾野~富士スピードウェイ(1周目)
富士スピードウェイ(2周目)~三国峠~山中湖~富士スピードウェイ(FINISH)

(備考)
※距離数は目安
※コースの一部には自動車専用道路・有料道路や一方通行道路を特別に逆走している区間など、通常時の自転車走行ができない区間がある
※コースには傾斜の大きい峠や急カーブなど、自転車の走行に注意が必要な区間も含まれる
ーーーー

以上のルートをGoogle Mapにプロットしてみた図がこれだ。右上がスタート地点、そのすぐ左下の青◎がtanakabucho宅、真ん中の緑の目印が「青山」交差点、左下の緑の目印が山中湖、更に左下は富士山だ。
そう言うわけでtanakabucho宅から約3.5kmの武蔵野の森公園へ行き、そこからロードレースルートのトレースを開始しよう!
武蔵野の森公園は旧米軍調布基地(ユーミン「中央フリーウェイ」の♪調布基地を追い越し〜)に有り、調布飛行場と隣接している。旧調布基地の土地にはその他に味スタ、警察大学校、東京外語大などが出来ている
新島発調布行きNCA202便がちょうど着陸した
東八道路を南に野川公園、北に武蔵野公園を見ながら走る。武蔵野公園のBBQ場は休業中だった
武蔵国 国府が有った府中駅そばの欅(けやき)並木。見えているガードは京王線
突き当りは我が氏神、大國魂神社。ここを右折し、程なく府中街道を左折する
左の東京競馬場の壁沿いに、中央フリーウェイをくぐる
やがてOFFICIAL START地点の是政橋が見えて来る
OFFICIAL START地点の是政橋はtanakabucho自宅から最近接地点だ
新大丸交差点を直進するとライダーにとって最初の難関になる急坂が現れる。坂上のスーパー三和を右折する
この坂、学生の頃は自転車で普通に登っていましたが..
坂道の正式名称は「城山通り」。城山公園の地下には武蔵野貨物線が通っている。やがて尾根幹(南多摩尾根幹線道路)に出る。
tanakabuchoがクルマに乗り始めた頃この道はまだ全通していなくて、多摩ニュータウン方面は凸凹の砂利道で「戦車道路」と呼ばれていた。tanakabuchoの2台目の車はスバルサンバー4駆660ccで、4駆を試しに戦車道路へ行ったらぬかるみにはまって横倒しになり、窓から脱出して車を起こし(軽だから出来た)、通りかかりの車に牽引してもらったことが有る。今の尾根幹では考えられない話だ。
閑話休題、
富士山方向なら尾根幹を右折一直線なんだが、多摩丘陵のアップダウンとコーナーワークを競わせる為か、こんな具合にちょこちょこと横道に入らせる。猛スピードで曲がり切れるのか心配な交差点ばかりだ
こんな具合
家々の間を猛スピードで駆け抜けるから、自宅から観戦出来る家庭はラッキーだ。特に交差点の近くが迫力満点だろう。
ようやく尾根幹に戻ってくじら橋。少し先からまた左折して脇道を走る
その昔、コンビニ大王の経営だった難有りFMの脇を通る
紆余曲折有ってまた尾根幹に出る。右奥は多摩カントリー
またもやぐるりと回って多摩大学を左折
このあと尾根幹を国士舘大学方向へ向かったところで今日の走破は30km。
Google Mapを見ると尾根幹に並行するハイキング路に「防人見返りの峠」と言うのが有り、興味を惹かれて寄り道に決定!

本日はここでタイムアップ。次回はここから青山交差点までコースをトレースしてみたい。約30km弱か。富士山への道のりはまだまだ長い
帰路は黒川(駅)に抜けるハイキング路を下ってみた。この道並みは江戸時代から変わっていないらしく、確かに趣がある。防人たちもここを通ったのだろうか

(第1話 了)