2013年1月5日土曜日

震災667日め

2013年1月5日(土)、震災から667日めの福島県+茨城県。
小名浜から太平洋を右に見ながらJヴィレッジ先のふくいち警戒地区まで北上し、帰路は日立北ICで降り、今度は太平洋を左に見て、千葉県神栖市まで南下した。
もう2年近く経つのに、放置されている現実がそこにあった

小名浜の北の町


福島県は原発の問題が大き過ぎて、町の津波被害対策まで手が回っていないのだろうか。
報道も余りされていない

四倉(よつくら)漁港に積み上げられたままの廃船

警戒区域チョット手前の店舗。ファミチキを喰った
Jヴィレッジ前店より広野火力発電所を望む

直進すると「道の駅ならは」が有るんだが..

「道の駅ならは」は休業中。登って行くと代わりに警察の庁舎が有る。ここからわずか先で強制Uターン

仕方なく戻ってJR常磐線広野駅。今は上野からの終着駅

広野駅は仮設ホーム。久之浜駅~広野駅間は11年10月10日に再開した。
広野駅の太平洋側を車で走ってみたが、道は地震でゆがんだまま、家の周りなど僅かの補修工事部分を除いてはそのままの草ぼうぼうだった。時間が止まっている

ここから先にはふくいちが有るので不通。人っ子一人居ない。もともと田舎だろうが、少しは発電所の城下町需要が有ったはずだ。まさに時間が止まっている

正面の煙突は広野火力発電所
四倉PA(上り)で喰った復興サービス定食。もの凄い大盛りでお得

茨城県日立市の海沿い。ここも放置

そのまま南下すると東海村に着いた。JAEA(日本原子力研究開発機構)の発電所や研究施設が有る。
ここもまかり間違えば危なかったのではないか? 写真は原子力科学館。入館料は無料

フクシマの前は、チェルノブイリと東海村だった

他人事のような展示があるがその訳は後述
ご丁寧にトラブった過程をビデオで見られる

作業員のトラブった手順を再現

そしてご臨終
まったくもってお気楽な科学館である。その訳は、運営主体の社団法人茨城原子力協議会は「県民に原子力は安全と言う信仰を植え付ける」ためのものだからだ。

よってこの展示におけるJCO東海事業所の臨界事故は、

  1. JCOの作業員が勝手にやったもの で、
  2. 事故後の、「県や国を含む『我々』の対処」は全く問題ないほど素晴らしく、
  3. その後は安全に戻した、だから原発は問題ない
  4. JCO作業員3悪人は自業自得で、内ふたりは死んだ
  5. よってこの悪事を、「隠さず風化させず二度と繰り返さない」と言うJAEAの詭弁の下(もと)に、民衆に晒す
と、非道い。且つ、ちっとも隣県フクシマ事故に役に立っていない。
会長(筑波大名誉教授)、副会長(東海村長、大洗町長ら)、理事(水戸市長、日立市長、常陸太田市長、ひたちなか市長、那珂市長、鉾田市長ら)他、役員に名を連ねる皆さん、恥ずかしくないのでしょうか?


【おまけ】電車を見られなかったのが残念だが、臨海大洗鹿島線に凄い駅があった。この駅以外に鹿島灘駅、鹿島大野駅、荒野台駅も見たがみな凄かった。千(と千尋の神隠し)の海原電車の陸地版