【行程】
熊本空港→(バス)→八代グランドホテルで「肥薩おれんじ鉄道ご担当者」からのセミナー
→(バス)→八代駅
→肥薩おれんじ鉄道体験乗車→新水俣駅
→九州新幹線に乗り換え→熊本駅
→(バス)→熊本県庁で観光取り組みレクチャー
→バスで宿舎(熊本泊)
まずは肥薩おれんじ鉄道「八代駅」と隣接する本社からスタート |
3セクの株主は【熊本県側】熊本県、八代市、水俣市、芦北町、津奈木町、【鹿児島県側】鹿児島県、阿久根市、出水市、薩摩川内市、【民間側】JR貨物社だ。JR貨物は貨物列車を走らすのにここの線路が必要。貨物列車は電気機関車が引いている。
おれんじ鉄道に乗る前にJR八代駅。14:31発九州横断特急6号1076Dを見たかったが、おれんじ鉄道の発車が14:16だった。残念 |
おれんじ鉄道八代駅からJR八代駅を見る。JRとおれんじ鉄道は、経営は途切れているがホームと線路はつながっている |
JR九州の車両は格好良い。左は各停鳥栖行き817系電車 |
肥薩おれんじ鉄道14:16発JR隈之城駅行き1両ワンマン進行方向後ろ側 |
前側の顔は緑色 |
http://www.yurugp.jp/vote/detail.php?id=00001008
後ろ乗り前降りのワンマン |
確か肥後二見駅ですれ違ったおれんじ食堂列車 |
田浦付近は海岸線ギリギリを走る。右の島影は天草の上島 |
保線係の人が佐敷駅まで乗っていた。保線作業中の作業員も列車が通過するとみんな笑顔で手を振ってくれる。おれんじ鉄道はホスピタリティあふれるローカル線だ。はやぶさも通ったトンネルは感慨深い |
http://www.hs-orange.com/cgi_bin/webpat/document/ad/2010/081905/index.html
おれんじ鉄道担当者に聞いたらまだ走っているそうだ。
乗車時間57分。八代から11個目の駅「新水俣」で下車
新幹線駅と恐るべきギャップの肥薩おれんじ鉄道新水俣駅 |
アナログの肥薩おれんじ鉄道VS.デジタルの九州新幹線。新水俣駅 |
昼間は1時間に1本と実は新幹線もローカル線時刻表並みの九州新幹線新水俣駅。乗ったのはさくら、新水俣から新八代へはあっという間、12〜13分で着いてしまう。おれんじ鉄道の「のどかさ」が懐かしくなる新幹線のドライさだ |
熊本駅で邂逅した800系つばめ。N700でなくこっちをたくさん走らせてもらいたいものだ |
- 91年九州新幹線の開業が決まった時に、当時からお荷物赤字路線だった八代〜川内間の3セク化が決定。廃線、バス代替も議論されたがレールが途切れると困るのは地域住民以外にJR貨物も居て、同社も3セクに参加して鉄道継続を決定
- 社名を公募で決定、おれんじは沿線名産の柑橘類から付けた
- 04年3月13日運行開始。駅数28、営業区間116.9kmは日本の3セクでは最長
- とは言え利用者は減る一方
- 利用者の77%(通学が70%)を占める定期券利用者からの運賃収入は3割強しか無く、収入増を頼りたい定期外利用者を増やすことが存続に向けた使命。そこで09年10月に営業部を発足させて誘客取り組みを開始
- ラッピング列車やビール列車などの企画列車を走らせても依然として利用人数は減少
- 打開策として ①環境省「観光首都『水俣』創造事業」に乗り、②全国から姿を消しつつある食堂列車の復活話題作り、③鉄道で著名な工業デザイナーを起用 して、13年3月24日から観光列車「おれんじ食堂」の運行を開始
http://youtu.be/waS7EH02xS4
さて成果は出ているのでしょうか?
- おれんじ食堂列車
- 13年度乗車客数合計 14千人
- 14年度3Q(12月)までの合計 9.5千人
関係者の努力はまだまだ続く。
ところで青春18きっぷではおれんじ鉄道を利用出来ないので注意!
そういうわけで堪能させてもらった肥薩おれんじ鉄道。JR九州との「あと10年の協力期間」が勝負だそう。いつまでも走らせ続けて欲しいものです
(了)