シリア面白話①
シリアの紙幣には銀行のスタンプが押してある。ダマス滞在中に妹がJICAの給料を貰って来た。
100US$札が数枚あったが1/3ほどが偽札だった。
かつて精巧なコピーを誇ったSuper-Kなら我々一般人にはわからないが、明らかに紙質がヘボく、しかも印刷が曲がっているので一目瞭然で偽札である。でも銀行のスタンプは同じように押してある。即ち「偽札も普通に使える」のだ。
が、さすがに使えるのはシリア国内だけ。よってシリアにおける偽札は「ババ抜きのババ」みたいなもんで、掴んだら出来るだけ早く使ってしまわなければならない。
「あと何枚か有るからお兄ちゃん、交換して」と妹からtanakabuchoの手に移ったババは合計10枚ほど。これらはハイヤーの運転手やアレッポのホテル代などに還元させて頂きました。
駐在者は余り旅行など行く機会が無いから、偽100US$の使途は悩みの種らしい。
ちなみにシリアの正式通貨はシリア・ポンド。軒並みくしゃくしゃの札で、経済の疲弊を感じさせる。
しかしさすが悪の枢軸国シリア。北朝鮮ももっと真面目に偽札を作りなさいね(1998年当時の実話です)
(続く)
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