しかしながら昨年9月30日に上陸した台風24号の猛威は凄まじく、翌月10月14日と20日に走った時に目の当たりにした道志みち付近の惨状からは、当面完乗は出来ないものと諦めていた。
2018年10月14日、城山湖〜津久井湖間の林道の倒木 |
そこいら中が通行止めで遠回りを強いられた |
前の晩、寝ながら考えた。
あの台風24号の凄惨な状態が半年やそこらで簡単に片付くはずが無い。特に道志みちから神ノ川ヒュッテ経由の犬越路峠(隧道(トンネル))までの北側は怪しい。自転車で進入したところで途中土砂崩れで通行止め、引き返しを余儀なくされるのでは無いか。
もともとこの県道76号線は「未完成県道」で台風の災害が無くてもそもそも未完成・未開通の道で車では走破出来ない。そしてその白眉(と言うか、せっかく76号線を自転車で走るなら通りたいの)は、全長800mの犬越路隧道であろう。何しろ電灯の消えた真っ暗なまっすぐのトンネルを、心霊スポットさながらに通過するのである。
結論は、北側をあきらめた。
走る距離は極端に短くなるがその分のライドを丹沢湖周辺で行うことにした。
そう言ったわけでスタートは西丹沢ビジターセンター駐車場、2/23(土)朝7:30になった
駐車場から上流に漕ぎ1km先の看板を右折すると程なく通行止めゲートが現れる
自転車で脇すり抜けギリギリ |
遠くにぽつんと出口が見える |
トンネル周辺も崩落が激しい |
僅かな音でも反響するので怖い
幸いトンネルの中には変な生き物は居なかった。でも夏はどうなんだろう、蛇やヤマビルなんか出そうな気が |
1つ目の崩落 |
大崩落で林道は完全封鎖! 北緯35°29′49.5″、 東経139° 5′09.6″地点 |
もし当初の計画通り北側の道志みち側から入っていたら、トンネルを間近にして引き返す羽目になっていた。もちろんもっとずっと手前で撤収になっていたかも知れないが、ともかくトンネルまで到達出来なかったのは事実。まずは今朝のルート選定は正解であった。ここで引き返すしか無いと、もう一度トンネルに入る覚悟を決める。
初回よりはだいぶ気楽だが薄気味悪いものは薄気味悪い
逆側(北側)のトンネル入口。よく見ると陽が届いているギリギリの辺りが白っぽくなっている。ここにガラスの細かい破片が撒かれていて、後刻踏んでしまう。ガラスの破片が事故のものなのか故意なのかはわからない |
携帯空気入れで試したがやはりパンクだった。迂闊にもパンク修理キットを車に置いて来てしまったので、車まで手で引いて戻ることにする。幸い殆どが下りだ。
だいぶ昔、タイのチェンマイで125ccの貸しバイクを借り、先住民族の村を気ままに回っていたら突然ガス欠になった。リザーブタンクも何と空だった!
日本にいると満タンで借りるのが当然だが外国では異なることを思い知らされた。迂闊であった。
しかし先住民族の村はたいてい山の上に有るのであの時も救いは「下り」だった。惰性で山を下りスピードが落ちると足で地面を蹴った。最後は平坦な道に出てしまい、どこに有るのかもわからないガソリンスタンドを探して汗だくになりながらバイクを押した。通りかかった欧米人のバイク乗りがロープで牽引することを試したが上手く行かなくて止めた。
やがてジュースを売ってるんだか油を売ってるんだかわからないようなガソリン販売店があり、悔しいから1リッターだけ入れて貸しバイク屋に返した。
クソ暑くて1日でこげ茶色に日焼けして次の日会社で驚かれた。
..等と言うことを、快速しらかば号を引きながら考えた。1時間弱の下りで駐車場、一旦自転車を積んで丹沢湖へ戻り水のあるところでパンク修理。
ここからはダムカード。
神奈川県のダムは、神奈川県管理が
- 相模ダム
- 城山ダム
- 三保ダム
- 道志ダム
- 本沢ダム
- 玄倉ダム
- 熊木ダム
- 寒川取水堰 の8ヶ所
国土交通省管理が
- 宮ヶ瀬ダム
- 石小屋ダム の2ヶ所
で、三保ダム、玄倉ダム、熊木ダムの3つが丹沢湖に有る。
まずは玄倉第1発電所に向かい自撮り。
次に三保ダム見学。このダムはなかなか全体を見られる場所が無い
昔マイルドヤンキー・バ家族が中洲でキャンプして流された玄倉川。上流のユーシンブルーが有名になったが、今は通行止めで行けない。tanakabuchoも今回はここまで |
ド迫力の三保ダム |
ダムカード配布場所は丹沢湖記念館、
玄倉ダムと熊木ダムカードへは現在通行止めなので玄倉第1発電所での自撮り写真を見せる。これで3枚ゲット!
さてこれで残りは寒川取水堰のみになった。
丹沢湖から大井松田IC→厚木ICと戻る。
相模川河口から約7kmに位置する寒川取水堰へはクルマで行った。ダムカード配布場所は神奈川県企業庁 水道記念館、駐車場から少し離れているので注意。
(了)
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