母方の叔母の余命宣告(ステージ4のがん)報を聞き、お見舞いに警視庁のパトカーを持って行こうと思いついて、早速Amazonをポチり、クラウン200系パトカーを入手した
制服・覆面いずれも作れる優れもの |
叔母が可愛がっていた孫がこの春、大卒で警視庁に入庁した。その孫がパトカー乗務することを叔母は楽しみにしていたが間に合わなくなった。そこで警視庁パトカープラモの出番となったわけである
ご開帳。 過日作ったVWビートルと同じ青島のシリーズだが部品数が格段に多い |
ボディの白(クラウンパトカーの光沢白)を重厚に出したい思いが募り、タミヤのファイン・サーフェサーを重ね塗りした。タミヤのピュアホワイトスプレーも揃えた
ボディの塗装にこだわりつつ、各パーツ作りを並行で進めた。この時は順風満帆に見えていたのだが |
肝心の叔母の容態は小康状態と伝え聞き、まだ数回はお見舞いに行けるかな、と呑気に構えていた。その慢心が有ったからでは無かろうが、ボディ塗装が厚化粧になり過ぎて、リカバリーのやすり掛けも失敗した!
ボディのボンネットがぼこぼこに変形してしまった(写真真ん中の、白黒境目の上辺り)。もう修復は効かなかった(黒塗りや赤丸は後刻塗装の練習用に使ったもの) |
もう修復は効かなかった、あのクラウンの滑らかボディは失われた。
母曰く、次のお見舞いまでにはまだ時間が有る。
迷うことなく青島パーツセンターへ代替ボディを注文した。ボディ単体は700円。
数日で振込用紙が届いたのでコンビニで手数料・送料込み1,200円ほどを入金する。
やがて代替ボディがゆうパックで届いた。掛かった日数は全部で1週間ほどだった。
今度は慎重に、良く見るとボディの白は理想に近いほどの綺麗な白だった。中性洗剤で丁寧に洗い、丁寧に乾かし、熟考の末、ボディにはタミヤクリヤーのみ吹くことにした。もうやり直せる時間は無い
内装床にはその辺にあった偽ベルベット風の生地でカーペットを貼った |
制作は順調に進んだ。ボディ白黒塗分けとデカール貼りのみ残していたある日、叔母危篤の連絡が入った。明日まで持つかどうかだった。仕上げを急いだ。もしボディ交換のタイムラグが無くても、コロナ禍と言うことも有って、実際のところ親族でも面会できる機会は無かった。そう慰めつつ仕上げを急いだ
そうして完成をみたクラウン200系警視庁パトカー |
叔母はその晩に息を引き取った。最後は肺炎だったそうだ。
お見舞いには間に合わなかったが、亡くなった翌朝に枕元へ届けた。
形見として警官の孫が預かってくれます。大変お世話になりました、天国でのんびりして下さい
叔母さんさようなら。ホントは見せてあげたかったけど |
余命宣告を聞いたのはほんの1ヶ月ほど前だった
2022.6.11 Amazonポチり
2022.6.17 青島パーツセンター注文
2022.7.1夜 没
2022.7.2朝 パトカーお届け
2022.7.9 お通夜
2022.7.10 お葬式
(了)
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