行きつけの標高1,250㍍の山ん中でも良いんだが今の時期は渓流釣りが出来ない。奥多摩は軒並み冬季休業中だ。
道志のキャンプ場が候補に挙がったがどうにもそそらず、富士五湖付近を探していると辿り着いたのが本栖湖畔の浩庵キャンプ場。
サイトから予約してみると空きが有った。
普段はプリミティブなキャンプを追求する我らだがこんな時くらいはミーハー的キャンプも宜しいのではないかと考え、冬富士の眺望も期待してゆるキャン△の聖地にチン入することにした。
♂3名、クルマ1台、タープ✕1、テント✕2張りで7,000円だった。チェックイン時刻は土曜日の14:30~15:00と指定された。
午前中に買い出しを済ませ、昼過ぎに自宅を出発すると土曜日の中央道は順調で14時に現地に着いた
到着時の富士山。1000円札裏の逆さ富士の場所 |
ここからの行動はこうだった。
- 14:10頃に受付へ聞きに行くと管理人さんから、14:30の数分前に代表者ひとりで来てくれと言われた
- 14:25過ぎに行って説明を聞く
- 代金7,000円を前払いし、駐車票を受け取る
- 湖畔に降りて左側は転回しにくいドンツキ。右は車で行けるとのこと
- 湖畔に降りる道のゲート・チェーンが掛かっていたら自分で外すように
- 20時門限でチェーンを掛ける
車に乗ってゲート・チェーンを外し、下に降りて一旦車を停める。
場所取りに必要なものを個々数個ずつ持ってテン場を物色すると、湖畔に向かって右側に程よいスペースが有った。湖畔なので少々傾斜が有るが平らなところはみな押さえられていた。車を横付けして、広めに贅沢なテン場を構える
テン場風景 |
タープを張って火を熾す。マキの持ち込み自由 |
陽が暮れると冷え込む。夕方から気温は氷点下に |
焚き火と炭で暖かい氷点下の晩餐。
3人で焼肉1.8kgを平らげ、酒を呑み、ラジオを聴いて22時頃に寝る。テント床には個々に防寒シートを敷き、冬用シュラフを拡げてすぐに寝られる準備をしておいた。朝の氷点下10℃を迎え撃つ。
眠れた者眠らなかった者はそれぞれ。明け方はさすがに寒く他のキャンパーたちもみなのそのそと起き出して火を熾し始める
火を熾しながら日の出を待つ。明るくなり始めてから日が昇るまでは思いのほか時間が掛かる |
若者ふたりは山道を上がって1000円札裏の逆さ富士を狙った。残念ながらさざ波が有って逆さ富士にはならず |
1000円札裏の撮影ポイントはここ、中ノ倉峠 |
夜明け前の最低気温は氷点下13℃だが陽が出ると途端に暖かくなった。天下の晴れ男、今日も快晴! |
テン場に放置して寝たものは軒並み凍った。鍋の氷の厚さは2cm以上有った。ポリタンクの水も凍った、クルマに積んであった500mlのペットボトルもみなシャリシャリになった。そんな中で寝たんだからまずは大したもんだ。
若者の山登りの間にフランスパンを三等分して昼飯用のサンドイッチを作る。キュウリのスライスとポークソーセージの輪切りを持参してクーラーボックスに入れておいたが自然冷凍されていた。固くなったチューブバターを絞り出して簡単に焼いたパンに塗り、キュウリにマヨネーズ、ソーセージにケチャップと寒くてもいつも通り芸は細かい。塩も振る。ホイルで包む。
朝飯はカレーヌードルライスに目玉焼きでがっつり。レトルトカレーも持っていたが若者どもは大食いなのでカップ麺を選択した。
喰い終わりしばし休憩の後に撤営。チェックイン14:30、チェックアウト10:00と滞在時間は短い(17:00までのレイトチェックアウトにも出来る)。
イベントは寒さ、焚火、メシのみだ
快晴、天気も良く撤収もスムーズ。コーンが車道とサイトの境目。右奥の王蟲みたいなテントの場所に張ると傾斜なく平坦 |
計画通り10時前にキャンプ場を発つ。受付の売店ではゆるキャン△グッズを売っていた。国道300号線甲斐いろは坂を通って身延山へ行こうかとも思ったが、折角なので富士五湖を制覇して戻ることにした。
車を富士宮方面に進めてまずは田貫湖。五湖に比べるとこじんまり落ち着く湖で、何となく富士山もおとなしげだ。
キャンプ場を視察し、次は精進湖。湖畔北側の他手合浜には車で降りられる。相当チキンなドローンの氷上着陸にトライ(動画)←音が出ます、注意!
西湖北岸へ回って野鳥の森公園の樹氷(?)
野鳥の森公園の妙な展示物 |
そして風穴付近の命の看板 |
吹雪の山中湖。凍った湖面から吹き付ける風がメチャ冷たい。そのクソ寒い中で昼飯のサンドイッチを喰う。ゆで卵も冷たかった。このキャンプ行で一番寒かったような |
(参考)晴れた日の山中湖からの富士山。右上はドロンジョ(Myドローン) |
帰路は山中湖平野から道志みちを選んだ。途中の道の駅どうしにはまだライダーは少ない。
車は多摩ニュータウンを通って帰宅。
たまにはミーハー的キャンプ場も悪くないナ、と感じた湖畔の耐寒キャンプでした
綿密なり行動指令書。凍死者出ずにスミマシタ |
また行きましょう!
(了)
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