2020年もあとわずか数日になった年末の某日。富士山に惹かれて行って来ました岳南電車各駅を快速しらかば号(My自転車)で巡る旅!
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JR東海道本線/岳南電車吉原駅の南側に位置する砂山公園からスタート。ドローン空撮は早朝の空いている時に.. |
<岳南電車とは?>
静岡県富士市内のJR東海道線 吉原駅と岳南江尾駅とをコトコト結ぶ全長9.2Kmの“のどかな電車”です。
全ての駅から富士山が見えたり、工場夜景電車があったり、「つけナポリタン」の名店があったり、あたたかい魅力がたくさん詰まっています。
以上、岳南電車ホームページにある通り「全駅から富士山が観える」と言う稀有な鉄道路線。生まれつき私鉄(3セクではない)と言うところも何となく愛おしい。では早速、砂山公園を後にして吉原駅から路線を辿ってみましょう!
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岳南鉄道ホームページから拝借の路線図。JR併設の吉原駅から出てうねうねと横這いし、終点の岳南江尾駅は東海道新幹線のガード脇。総距離9.2km |
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砂山公園からの駿河湾。快晴のスタート! |
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ともかくの旅の始まりは吉原駅 |
吉原駅から線路に沿って行こうと西進するが川と高架に阻まれて引き返す。国道139号線に出て、隣駅のジヤトコ前駅を目指す。吉原駅とジヤトコ前駅は線路でも2.3km離れていて、これは岳南電車全長の1/4だ。快速しらかば号もここまでで10kmほど走った。
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国道139号線「左富士」交差点で、吉原駅行き |
適当に快速しらかば号を漕いでいたら、岳南原田駅を飛び越して比奈駅に着いてしまった。
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比奈駅の快速しらかば号 |
今回の目的のひとつでもある「かぐや姫伝説」の「竹採公園」が比奈駅の近くに有るが、先にひと駅戻って岳南原田駅をやっつけることにする。
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岳南原田駅はイマイチ風情に欠けた |
さて、快速しらかば号は竹採公園を目指す。
見ての通り、竹取物語と「採」の字が異なる。その通り、月に帰るかぐや姫に対しここのかぐや姫は「富士山」へ帰る。竹採公園の看板をじっくりと読んでみよう。
<富士に伝わる竹取物語(以下、Googleレンズが読み取ったテキストをベースに作成)>
竹採の翁と竹から生まれたかぐや姫の「竹取物語」は遠く奈良・平安時代のころより語りつがれてきました。ここ、中比奈、 竹採公園には「竹採姫」と刻んだ自然石の小さな塚があり、古くから翁と姫が住んだところと伝えられています。月の世界に帰っていくあらすじの「竹取物語」は童話や絵本などでよく知られていますが、富士に伝わる物語はそれと多少内容を異にし、次のように語られていました。
「延暦年中(782~805)のこと、この籠畑の地に翁夫婦が住んでいた。翁は籠を作ることを業とし、里人はこれを作竹翁あるいは漢竹翁といい、ある日、翁は竹の中から一寸余の少女を授かった。育つに従い美しく、容顔美麗、無奴の美女でかぐや姫と名付けた。このことを知った国司は珍宝をもって招いたが姫は応じなかったため、わざわざ姫のもとに押しかけ、数年間を共に暮らした。ある時、姫は国司に暇をもらい、富士山の仙洞へ帰りたいと願い出るが許されず、一つの箱を遺して去ってしまった。国司は姫の去ったことを悲しみ後を追い富士山の頂へ来てみると大池があり、池の中には宮殿があって、出てきた姫はもはや人間ではなく天女で姫のそれまでの容顔とは異なっていた。これを見た国司は悲しみの余り姫の遺した箱を抱えて、池に身を投げて死んでしまった。」ということです 。
ここの周辺には、物語にふさわしく「赫夜姫」「籠畑」「見返し」などの地名があるほか、「比奈」の地名も平安時代の「和名抄」にある「姫名郷」にかかわるものとされ、かぐや姫との関係を暗示させ、物語発祥の雰囲気を漂わせています。
静岡県だけに三保の松原の天女羽衣伝説とかぐや姫と、浦島竜宮城が混じった感じ。
竹採公園の周りには湧水公園がたくさんある。側溝や用水路をゴーゴーと音を立てて富士の湧き水が流れていて、その流量には驚くばかりだ。この湧き水1滴1滴が10年以上前に浸み込んだ水や雪解け水かと思うとひじょうに感慨深いものがある(もちろん雨水なども入るけれども)。
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もの静かな竹林がかぐや姫伝説に誘う |
閑話休題、快速しらかば号は次の目的地である岳南電車終点の岳南江尾駅を目指す。
その前に、車庫が有る岳南富士岡駅。撮り鉄が何人か居る。
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マイナー駅、須津駅 |
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またもマイナー駅、神谷駅 |
そして終点、岳南江尾駅。ガタゴト単線の岳南電車のすぐ脇を、高架の東海道新幹線がグワーンと轟音を残して、岳南電車を置き去りにして去って行く。
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終点、岳南江尾駅の風景 |
ここまでで20km強走った。ここから真南2.8kmでJR東海道本線東田子の浦駅。出発地点の砂山公園へはそこから5~6kmだ。富士山を背に太平洋方向へペダルを漕ぎ出す。
富士山の上部に雲がかかりつつ有るが、背負っているドロンジョ(DJI ドローン Mavic-Mini)を飛ばして富士山と新幹線を一緒に空撮しようと思いついた。但し公園などヒトの居るところや、交通量の多い道路のそば、もちろん線路のそばは危険だ。快速しらかば号でウロウロしている内に、赤淵川沿いに良さげな場所を見つけて早速ドローンの準備をする。こう言う時に自転車移動は強い。
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東海道本線 大野踏切で貨物列車 |
なんだかんだと自転車で45kmほど走ってスタート地点の砂山公園駐車場。出発した朝7時半には1台もいなかったクルマが満車状態。
帰路を逡巡したが、もう一丁富士山を観ようと、東名富士ICから御殿場バイパスで山中湖。富士山はまだ観えていた
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ダイヤモンド富士や逆さ富士も観られる名所、山中湖畔からの富士山 |
登場メンバー
- 岳南電車
- 快速しらかば号
- ドロンジョ(DJI Mavic Mini)
- 東海道新幹線
- 富士山
(了)
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