写真はここに!
ここにも!
ピナイサーラの滝を目指してヒナイ川河口の入口からテープの目印に沿って歩き始める。たまに目印を見失う程度の、危なくは無い道だ。マングローブの川底からやがて草付き、そのうち林に入り徐々に高度を上げて行く。
ここにも!
ピナイサーラの滝を目指してヒナイ川河口の入口からテープの目印に沿って歩き始める。たまに目印を見失う程度の、危なくは無い道だ。マングローブの川底からやがて草付き、そのうち林に入り徐々に高度を上げて行く。
舐めていてクロックスで入ったのは失敗だった。トレッキングにはそれなりの靴で入るのが良い。
やがて3〜40分歩いただろうかひと尾根越えて川沿いに出ると、そこは昨日ジャングルクルーズで上がった浦内川と同じようなジャングル風の川で、今にもピラニアが出て来そうな雰囲気を醸し出している。一旦川から離れてまた高度を上げる。次に川と出会ったのはカヌー墓場(カヌー置き場)。
そう、このピナイサーラ滝トレッキングの基本コースはここまでカヌーで来て、最後の30分を滝まで歩くものだったのだ。
ピンクのテープを見失わないようにジャングルの中を進む |
やがてサキシマスオウノキを目印に、登山道は反対側の左岸に移る。とは言え橋は無いから、適当な渡河地点を探して川を渡る事になる。
サキシマスオウノキ。幅広の部分がフネのボディやまな板に利用された |
周りのツアー客は皆ガイド付きで、小さな子ども連れも居ればふたりの綺麗な姐ちゃんを連れてはしゃぎまくるけしからんガイドも居る。
ここからの上りは正直キツイ。岩場を幾つも越える。
まさかカヌーで出た爽やかツアーの最後がこんなにキツイ岩登りとは!こんなの聞いてないよ!と、ハーハーゼイゼイ、息を切らしている客がほとんどだ。もちろん中には滝上を目指す健脚チームも居るには居るが。
我が隊の女子達は頑張って弱音を吐かずに最後まで登った。誠に立派であった。
カヌー墓場 |
渡河してから苦闘30分。着いた滝はそれなりに立派だった。但し、更に滝上方面へ歩かなければ滝壺に辿り着けない構造になっていた。
滝下の溜まりに大ウナギがいた。
近くに居たガイドに聞くと滝上にもヒトが多く居るので、ここの水は飲まない方が良いとのことだった。見た目も澱んでいて飲みたくなる水では無い。
滝の清水を補充することを目指してここまで上がって来た我々にはダメージが大きかった。
- やがてスコールが来た
- 干潮の内にヒナイ川河口を渡り道路まで戻り切らなければならない
- 個々の飲み水も底をつきつつある
そう考えるとここで昼飯を喰う余裕は消え、一刻も早い下山に目標を切り替えざるを得なかった。
早々に滝を後にする。
スコールを浴びながら我が隊の人魚が言った。
「天と地がつながりましたね」
一瞬まさにそう感じた、ピナイサーラ滝の清冽なスコールだった。
ピナイサーラの滝全景。正直なところ遠くから見ていた方が迫力がある |
下りは元の道を忠実に辿る。
スコールが降って岩が滑りやすくなっている。尻もちはつかないまでも実際何度も滑り、渡河したところでtanaka隊長のクロックスのバンドが壊れた。持っていた紐で応急措置をして下山を続ける。
下りは退屈だ。
暑いし飲み水は底をついた。
やがてヒナイ川の河口に出て、置いておいた釣竿を回収する。
橋までがとても遠い。
有るはずが無いことは分かっていたが道に出れば自販機が有るのではと言う幻影にとらわれ始めた。
ゴムボートを出して釣りをしているM型T型奴隷にようやく連絡が付いたが、奴ら釣りの真っ最中で車で迎えに来ようと言う気は無かった。
無性にドクターペッパーが飲みたかった。
どうにか道路に出た。
小休止の後、カンカン照りの歩道を歩き始めた。
30分ほどの距離だったが遠かった。
キャンプ場へ向かう最後の上り坂がきつかった。
キャンプ場に着くとそれぞれ飲み物を探してともかくも無事の帰還を乾杯した。
弁当に持って行ったおにぎりは焦げ飯で喉を通らず、昨日奴隷達が運んで来た廃鶏の唐揚げはゴムのようで歯が立たなかった。
時間は15時過ぎ。うどんを茹でて大根おろしで喰う。素晴らしく美味だった。
(続く)
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